横型加圧脱水機の仕組みと用途を解説

水道の収録用語:横型加圧脱水機

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横型加圧脱水機
汚泥やスラッジのように水分を多く含む混合物から液体を抜き固形分を圧縮して含水率を下げる機械です。下水処理や産業排水の処理設備で使われ処分量の削減や搬出効率の改善に役立ちます。以下は横型加圧脱水機の主な特徴と利用分野についての詳細です。

構造と原理
水平に配置された円筒形ドラムへ混合物を投入し回転で遠心力を発生させ液体と固形物を分けます。分離した液体は排出され固形分はドラム内側へ集まるためその後に加圧空気や水圧で押し固めて脱水を進めます。運転中に振動が増えたり異音が出たりした時は偏りや摩耗や詰まりを疑い状態確認を行います。
固液分離
液体中の固形物を分離する用途で汚泥や廃水処理の固形分や食品廃棄物などが対象になります。分離が不十分だと後段設備の負荷が増え排水管理が難しくなるため処理量低下や排液の濁りが続く時は原水条件と内部付着の有無を確認します。
脱水
分離した固形分を圧縮して水分を減らし重量と体積を抑えます。含水率が下がると搬出回数が減り保管時の臭気抑制にもつながります。ただし脱水を強め過ぎると濾布の目詰まりや機械負荷につながるため排出状態と設定値を見ながら調整します。
遠心力
ドラム回転で生じる遠心力が固形分を壁面へ押し付け液体を分離させます。回転数が不足すると分離が甘くなり高すぎると摩耗が進みやすいので処理対象の性状に合わせて管理します。
材料と耐久性
汚泥や薬品に触れる環境では材質選定が重要でステンレス鋼や耐食コーティング材などが用いられます。腐食が進むと漏れや強度低下につながるため外観の点検と排液部のにじみ確認を継続し異常があれば部品交換を検討します。
自動化
自動制御や監視装置を備える機種が多く回転数や圧力や負荷を見ながら安定運転を支えます。警報が出た時は無理に運転を続けず原因を切り分けると復旧が早くなります。

横型加圧脱水機は液体と固体の分離と脱水が必要な現場で欠かせない機器です。廃棄物処理やリサイクルや産業排水の管理で処理量と含水率の両立が求められるため日常点検で振動と音と排液の濁りを確認し異常時は水道業者へ相談すると安全側で対応できます。

横型加圧脱水機の耐久性について
耐久性は処理する汚泥の性質や砂分や薬品の有無や設置環境に左右されます。そのため設計段階から耐腐食性と耐摩耗性を考慮して構成材料が選定され筐体にはステンレス鋼や特殊コーティングが施された鋼材が使用されることで長期間の連続運転でも劣化や損傷の進行を抑えやすくなります。主要な回転部や加圧機構には高精度の軸受と耐摩耗性に優れたシール材が組み込まれており高圧環境下でも安定した回転動作と密閉性が保たれ機械全体の信頼性確保につながります。加圧部の油圧システムや空気圧制御機構には過負荷防止装置が備わっており圧力変動が発生した時にも内部部品の損傷を抑える安全設計が採用されています。ベルトや濾布などの消耗部品は定期的な交換が必要となるが高強度繊維や防汚加工により交換頻度の低減に配慮した構成もあります。
装置全体に自動洗浄機構や目詰まり防止装置が導入されることが多く堆積物や汚泥の固着を防ぎながら一定の処理性能を維持しやすくなります。制御装置に自己診断機能や異常検出機能が搭載されている場合は振動や電流の変化から劣化を早めに把握でき予防保全に役立ちます。そのうえで点検では軸受温度やシール部のにじみや排液の濁りを確認し異音や臭気や脱水状態の変化が出た時は運転条件の見直しと部品交換を検討します。適切な保守点検を継続することで長期間の安定稼働が期待でき総合的なライフサイクルコストの抑制にもつながります。