水道の収録用語:薬品凝集沈澱法
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薬品凝集沈澱法
浄水場や汚水処理場では原水の濁りや微細な固形物を落として次工程へ渡すため化学薬品で粒子を寄せ集め沈殿で分離する処理が用いられます。そのため薬品注入量とpHと攪拌条件を管理して安定した水質へつなげます。
●混合
最初の工程では凝集剤を加えて短時間で均一に行き渡らせ微粒子へ作用させます。硫酸アルミニウムや鉄塩やポリアクリルアミド(PAM)などが使われ濁度や水温で適量が変わるため水質データを見ながら調整します。
●凝集
凝集剤の作用で浮遊粒子やコロイド粒子がまとまりフロックと呼ばれる塊になります。フロックが育たず濁りが残る時は攪拌の強さやpHが合っていない可能性があるため薬品の種類と投入点も含めて見直します。
●沈澱
形成されたフロックは沈澱池で重力により沈み上澄み水が清澄化します。沈み方が不安定な時は流量変動や水温低下の影響も考え汚泥引抜きの管理と滞留時間の確保が重要になります。
●分離
沈殿した粒子は沈殿槽やセパレーターで物理的に分離され底部の汚泥は回収されます。上部に残る清澄水は次工程へ送られ汚泥は濃縮や脱水などの処理で管理されます。
薬品凝集沈澱法は飲料水の浄化や汚水の処理で広く使われ有機物や浮遊物や重金属イオンの低減に役立ちます。ろ過や消毒と組み合わせることで水の品質が整い健康面と環境面の負担を抑えやすくなります。
薬品凝集沈澱法と水道配管の仕組み
原水に微細な濁質が多い時は凝集剤で粒子表面の電荷を中和してフロックを育て沈澱池で沈め上澄みをろ過へ送ります。代表的な凝集剤は硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウムで水質に合わせてpH調整も行われます。処理水は消毒後に配水池を経て送水管と配水管を通り建物の給水管から蛇口へ届きます。
配管は内圧変動と土圧に耐える材質が選ばれダクタイル鋳鉄管や塩化ビニル管やステンレス鋼管などが使われます。継手とパッキンで水密を確保し定期点検と更新で漏水を減らします。一方で赤水や濁りが出た時は配管内の沈積や工事の影響も考え元栓を閉めて漏れがないか確認し改善しなければ水道業者へ相談します。