水道の収録用語:継手
収録用語一覧
継手
配管や機器の部品同士をつなぎ一体として水や空気を通せる状態にする接続部材で現場ではエルボやチーズやソケットやユニオンなどの総称として扱われます。材質と接合方法が合わないと漏水やゆるみや破損につながるため用途に合わせた選定と施工が重要です。
●溶接継手
金属同士を熱で溶かして一体化させる接合でアーク溶接やガス溶接やろう付けなどの方式があります。鋼管の配管や高温高圧の設備で使われ分解しにくい反面で強度を確保しやすいので施工後はビードの欠けやピンホールの有無も確認します。
●ねじ継手
ねじ山で締結して接続する方式でオスねじとメスねじをかみ合わせます。水道では金属管の接続で見られシールテープやシール材で隙間を埋めますが締め過ぎは割れや変形の原因になるので規格とねじの傷みを見ながら締め付けます。
●圧入継手
管やチューブへ継手を差し込み圧入やプレスで固定する方式で給水給湯や空調の配管で見られます。専用工具で一定の力をかけて固定するため作業時間を短縮しやすい一方で挿入不足やパッキンの噛み込みがあると漏れにつながるので差し込み位置の確認が要点です。
●ボルトとナット
穴にボルトを通してナットで締結し部材を固定する接合で架台や機器固定やフランジ周りで用いられます。締付け力が不足すると緩みが出やすく過大だとガスケットを傷めることがあるためトルク管理と増し締めの可否を確認します。
●接着剤継手
接着剤や粘着剤で面同士を一体化させる方法で塩ビ管の差し込み接合に使う溶剤系接着剤などがあります。接着面の汚れや水分を除き規定の乾燥時間を置かないと剥離や漏水につながるので通水までの時間も含めて施工条件を守ります。
●クランプ継手
クランプで外側から締め付けてホースやパイプを固定する方式でホースバンドやパイプクランプが代表です。ゴムホースの劣化や口元の傷みがあると締めてもにじむためホース状態と締付け位置を確認し必要に応じてバンド交換を行います。
●フランジ継手
端部にフランジを設けボルトで締結して配管や機器を接続する方式でポンプやバルブやボイラー周りで多く使われます。ガスケットで密閉するため面の傷とガスケットの材質が重要で締付けは対角線順に均等に行うと片当たりを抑えられます。
配管の途中で方向を変える径を変える分岐する機器へつなぐといった役割を担い接続部の方式が変わると必要な工具や点検箇所も変わります。条件に合う継手を選び施工後に漏れを点検することで運用が安定しやすくなります。
継手を選別するときの注意点
配管の材質と流体の種類を整理してから候補を絞ると選定ミスを減らせます。鋼管 塩ビ管 銅管 ステンレス管では接合方法と継手形状が異なり異材接続には変換継手や絶縁継手が必要になることもあります。温度と圧力の条件に対して余裕のある材質を選び高温や高圧では金属系を検討し常温の給水では樹脂系も選択肢になります。腐食性や薬品性が関わる配管では接液部の材質とパッキンの耐薬品性を確認し劣化による漏水を避けます。接合方式は差し込み ねじ込み フランジ プレスなどがあり作業スペースと工具の有無と再施工のしやすさを踏まえて決めます。施工精度は漏れに直結するため寸法精度とシール部の構造と部品供給の有無を確認し水道用の規格表示や認証がある製品を選ぶと安全性の確認がしやすくなります。法令や規格の適合は現場条件で変わるため管理者や水道業者と相談し将来の更新時に同等品へ置き換えやすい構成にしておくと修繕が進めやすくなります。