高耐久・低圧損失で正確な流体制御を実現する玉形弁の性能

水道の収録用語:玉形弁

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玉形弁
水やガスの流れを止めたり流量を調整したりする弁で弁の内部にある球状の閉塞体を回転させて通路を開閉します。操作が分かりやすく止水や系統切替で多く使われますが中途半端な開度で使うと座面が傷みやすいことがあるため用途に合う使い方と点検が重要です。
玉形弁の主な特徴と用途について以下に説明します。

●構造
弁本体の中に回転する球体があり球体の穴と配管の流路が一致する位置で水が通ります。シート部が密着して止水性を確保するため砂や錆が噛むと閉まり切らずにじみが出る場合があります。そのためストレーナの清掃や通水の状態確認も役立ちます。
●動作
ハンドルやアクチュエータで球体を回し開閉します。一般に90度回すと全開になり逆方向で全閉になります。操作が固い時は固着や異物噛みやパッキン劣化が疑われ無理に回すと軸部から漏れることがあるため止水して状態を確認します。
●用途
玉形弁は液体やガスの流量を制御または遮断するために使用され一般的な用途には次のものが含まれます。
・産業プロセスコントロール
・ガス供給ラインおよびガス管
・油圧および空気圧システム
・冷却水および暖房システム
・消火設備
・医療機器
・自動車および航空機の燃料供給
●利点
・速やかな開閉
90度の回転で全開全閉にでき止水や復旧が短時間で行えます。
・低圧損失
流路が直線に近く全開時は抵抗が小さく圧力低下を抑えやすいです。
・密閉性
正しく閉じれば漏れを抑えられますが異物噛みや座面摩耗がある時はにじみが出るため開閉を繰り返しても改善しない場合は点検が必要です。
・耐久性
球体とシートの材質により耐食性と耐熱性を確保しやすく使用条件に合わせて選定できます。ただし薬品や高温では材料適合の確認が欠かせません。

操作が簡単で止水性も得やすいため多くの配管系で使われています。設置場所では開閉方向を表示し緊急時に迷わないようにするとともににじみや操作抵抗が出た時は早めに点検し必要に応じて水道業者へ相談します。

玉形弁を用いる効果について
流体制御で圧力損失を抑えながら止水と流量調整を行える点が効果です。流れが乱れにくくシステムの効率に寄与し設備の負荷を抑えやすくなります。また開閉が滑らかで応答が早いため供給や遮断が必要な場面で扱いやすいです。材質の選択肢が多く耐腐食性を持つ金属や樹脂で構成できるため環境条件に合わせやすく維持管理の回数を減らせる場合があります。一方で長期未操作は固着を招くことがあるため定期的に全開全閉の確認を行い軸部からの漏れやハンドルの遊びが出た時は無理に締め込まず止水して水道業者へ相談します。