水道の収録用語:メタル
収録用語一覧
メタル
金属は導電性や強度や加工性などの性質を持つ材料群で単体の元素だけでなく合金も含みます。水道の現場では配管や継手やバルブや蛇口の本体に用いられ水圧や温度変化に耐えることが求められます。一方で水質と異種金属の組み合わせによって腐食や電食が起きることがあり変色や赤さびや緑青やにじみが見分けの手掛かりになります。
●導電性
電気を通しやすい性質があり配線や機器に広く使われます。水回りではアースや電位差が絡むと金属部で電食が進むことがあるため漏電や異常電流が疑われる時は電気設備の点検も合わせて行います。
●熱伝導性
熱を伝えやすいため熱交換器や加熱器や冷却器などで使われます。給湯配管では放熱で温度が下がりやすい反面で凍結の影響を受けやすいこともあるため保温材の状態と露出部の位置を確認します。
●光沢
光を反射して光沢を持つことが多く表面処理で見た目と耐食性を整えます。蛇口ではメッキの剥がれや細かな傷が水垢の付着や腐食の起点になることがあるため日常の清掃は研磨剤の強いものを避けます。
●可鍛性
鍛造や圧延や鋳造などで成形しやすく複雑な形状の部品にも対応できます。水栓金具では内部の流路やねじ部を精度よく作りやすい反面で締め過ぎによる変形や割れを避けるため適切な締付けが重要です。
●耐食性
金属の種類と表面処理によって錆びにくさが変わります。ステンレス鋼やアルミニウムは耐食性が高い用途で選ばれますが水道水中の塩素や温度や停滞で影響が出ることもあるため継手周りの変色や水漏れの兆候を定期的に見ます。
●融点と沸点
高温で融解し溶融状態で成型や合金化が行われます。鉄(鋼)の融点は約1,538°C(2,800°F)でアルミニウムの融点は約660°C(1,220°F)です。水道部材では鋳造やろう付けなどの製造工程に関わり材料選定は耐熱性と強度と耐食性のバランスで決まります。
一部の一般的な金属には鉄やアルミニウムや銅や鉛や亜鉛やニッケルやクロムや金や銀やプラチナなどが含まれます。水道では真鍮やステンレスや銅が多く使われますが古い設備では鉛の影響や腐食が問題になることがあります。異種金属の接触やメッキ劣化があるとにじみや破損につながるため水質と環境に合う材質選びと点検が重要です。
蛇口や水栓にメタルが用いられる理由
水回りでは開閉の繰り返しと水圧変動に耐える強度が求められ腐食に強く衛生面でも扱いやすい材料が選ばれます。真鍮やステンレス鋼は耐水性と耐食性に優れ塩素や不純物の影響を受けにくい点が評価され低鉛仕様の真鍮は水質への影響を抑えつつ加工性を確保できます。ステンレス鋼は錆びにくく清掃性も良いため表面の劣化を抑えながら使用しやすくなります。また金属は機械的強度が高く変形しにくいので内部部品の摩耗や破損を抑えやすく漏水リスクの低減にもつながります。
熱伝導性があるため寒冷地では凍結対策の設計と相性が良く表面処理ではクロムメッキなどで外観と耐久性を整えます。指紋や水垢が付きにくい加工が採用されることもあり清掃の負担を軽くできます。環境面では金属は再資源化しやすく更新時のリサイクルにもつながります。そのうえでメッキの剥がれや継手部のにじみやハンドル根元のぐらつきが出た時は使用を控え止水して状態を確認し不安があれば水道業者へ相談します。