簡易専用水道の仕組みと管理の重要性

簡易専用水道の維持管理と法的義務

修理班

収録用語一覧

簡易専用水道
建築や不動産の説明で見かけるこの語は状況によって次のように捉えられることがあります。ただし法律上の施設名として扱う場面もあるので前後の文章で意味を確かめます。
一般的な説明では簡易水道と専用水道の語感を合わせた呼び方として使われることがあります。一方で水道法の文脈では受水槽を介した給水設備を指します。

簡易水道
一般の水道が届きにくい地域で少人数の利用を想定して設ける給水の仕組みです。地下水や沢水などを取り入れて簡易な浄水や消毒を行い配管で各戸へ届けます。
専用水道
特定の建物や敷地だけに水を送るための独立した給水設備です。自前の水源や貯水設備を持つ場合は水質管理と設備点検の責任が所有者側に発生します。

現場では水源の種類と貯水設備の有無そして管理主体を確認すると区分がはっきりします。分からない時は検針票や図面で給水方式を見ておくと調査が早まります。この語が独立型の給水を指す意味で使われる場合は簡易な設備で特定の建物へ水を届けるイメージになります。ただし受水槽を使う給水設備を指す文脈なら後段の管理要件も確認します。
意味が文脈で変わるため物件資料や自治体の指導文書でどの範囲を指しているかを読み取り使用されている給水方式に合わせて説明を整えます。

ここからは水道法上の考え方を前提に受水槽方式の管理で押さえる点をまとめます。
簡易専用水道と必要性について
水道法では受水槽に公共水道の水を受けて建物内に配水する設備のうち受水槽の有効容量が10㎥を超えるものが対象になります。利用者が多い建物で採用されやすく水圧を安定させる役割も担います。
貯水槽は汚れや錆や藻がたまりやすく温度条件によって細菌が増えることもあるので定期点検と記録管理が欠かせません。年1回以上の清掃と水質検査を行い不具合があれば早めに補修します。直結増圧式給水と比べると手間と費用は増えますが停電や断水時に一定量を確保できる利点があります。そのため老朽化の更新や耐震対策も含めて計画的に保全し水道業者の点検も活用して安全な水を届け続けます。