飲料水の安全性を守る原水の水質指標とは

水道の収録用語:原水

修理班

収録用語一覧

原水
浄水処理を行う前の自然の水を指し水道水の出発点となる水源の状態そのものを表します。河川や湖や地下水や湧水や雨水などが対象になり水量と水質は季節や天候や周辺環境の影響を受けます。そのため水道設備の運用では原水の変化を前提に取水と処理方法を調整し家庭側でも濁りやにおいの変化が出た時は水源側の状況や設備作業の有無を確認すると切り分けが進みます。主な原水の種類には以下があります。

地下水
地下の浄水層や岩盤中に存在する水で自然のろ過を受けやすく透明度が高い傾向があります。ただし地質の影響で鉄やマンガンが溶け込むこともあり赤水や着色の原因になる場合があるため取水と処理の管理が重要です。
地上水
河川や湖や池など地上にある水で降雨や雪解けで補給されます。雨後に濁度が上がりやすく落ち葉や土砂の流入で水質が変わるため取水口周辺の管理と浄水処理の調整が欠かせません。
湧水
地下の水脈から地表に出る水で地下水の一部として扱えます。清涼に感じることが多い一方で周辺の排水や地表の汚れの影響を受けることもあるため飲用に使う時は水質確認と取水設備の清掃が必要です。
雨水
大気中の水蒸気が凝結して降る水で天候により量と性質が変わります。初期降雨では大気中のちりが混ざりやすく貯留設備では藻の発生や異物混入も起きやすいので利用目的に応じた管理を行います。

原水は飲料水や工業用水や農業用水など幅広く利用されます。飲料にする時は原水の状態に合わせた浄水工程が必要になり濁りや微生物や有害物質の影響を抑えて安全な水質へ整えます。工業や農業でも用途に合う水質が求められるため処理の有無と管理方法を決めて運用します。

飲料水における原水の安全指標とは
飲料水の供給源となる河川や地下水などの水質を評価し安全に利用できるかを判断するための基準で微生物汚染と化学物質と物理的性状を多面的に確認します。微生物では大腸菌群や一般細菌の状況が指標になり増えると病原性の懸念が高まるため原水段階での監視と処理の強化が必要です。化学的指標には農薬や重金属や硝酸性窒素などが含まれ基準を超えると健康への影響が懸念されるため取水源の保全と測定が重要です。
物理的特性として透明度や濁度や色や臭気も評価されます。濁度が高いと消毒効果やろ過効率に影響し臭気は異常の早期発見につながるため定期測定と記録が欠かせません。安全指標を継続して確認し水源の保全と適切な浄水処理を行うことで水道水の品質が保たれます。そのうえで家庭側で濁りやにおいが続く時は配管の赤水だけでなく水源変動や工事影響も疑い水道局の案内確認と水道業者への相談を組み合わせると判断が進みます。